ニット豆知識

2009年01月13日

静電気について…Ⅳ(除電効果)

 
 東京では年末から乾燥注意報が出っぱなし…。

 今年に入ってから、昨年2月末に無料頒布した「除電テープ」についての問い合わせが数件入っております。

 昨年、「モニター」になって下さった方々の声と、当店で試した結果をお伝えします。

◎ 室内ではほとんど被害を感じない。
◎ 戸外でも、雨上がりまたは、地面が濡れている場合は効果あり。
◎ 「除電テープ」と壁タッチを励行すると著しく被害を軽減出来る。
◎ 市販の「除電糸」「ブレスレット除電」と併用している。(効果あり)
  (ただこの場合は「除電糸」で刺し子のように縫うことが肝要)

 結論は、人体、衣服に帯電した静電気をいかに上手に地球に返すかと云うこと !!

 当店からの提案。
日常、室内でも静電気被害をお感じになる場合は、下段に書き込みました「導電テープ」をスリッパに巻くか、導電性の素材を使ったスリッパも市販されておりますので、当店の「除電テープ」と併用なさると極めて良い結果が出ます。(ほとんどパーフェクト…)


 外出時は体裁は悪いのですが、「導電テープ」(市販:3mで¥1.000位)を履き物に貼ってみて下さい。(ご購入前試しに:¥100ショップでお台所のアルミ補修テープを使っても代用出来ます)
また、導電性の接着剤もありますので(ただ、硬くなってしまいます)
お試しになって下さい。

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追記:先ほど(1/15)前段でお伝えした「スリッパ」の会社の方から「シューズ」も販売をしているとの伝言がありました。 

 
 



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2008年03月28日

静電気について…Ⅲ

 東京では桜の開花宣言から5日目、週末には満開の花の下で……。

 この季節になると、静電気の被害もほとんどなくなりますので、先月、お頒けした「除電テープ、除電糸」の効果についてとりあえずお伝えします。

 当店から送らせて頂いた「除電テープ」は93セット。効果あり とご連絡を頂いたのは18人。効果なし3人。結論から申しますとあまり実効性はなかったと云うことでしょうか?

 効果あり とご連絡下さった方に、「アンケート」形式でおたずねしました。
効果があった時の気象条件、その際お召しになっていた衣服のようす等はまちまちでしたが、共通点は履き物。革底か合成皮革の底でした。(アースが出来ていたということでしょうか…)効果を実感した方の中にはゴム底、スポンジ底の履き物だったという方は皆無。
和服の方は「ためしてガッテン」でいう「壁タッチ」もなさったそうです。

 効果なし と連絡を下さった「日本舞踊」をなさっている方からは、添え書きに、室内では効果あり、戸外では効果なしだそうです。

 話は変わりますが、当店のニット編み機ではこの「除電テープ」は抜群の効果ありです。(アースはしてあります)この時期、編み生地が機械から下がってくる際、機械に張り付き「巻き下げ不良」のセンサーが働き往々にしてStopします。この問題がすっかり解消しました。

 「コロナ放電」現象を利用しての「除電テープ」ですが、やはり人体に帯電した静電気は地球に戻してあげると云うことでしょうか…。

 今年の冬までの研究課題です。

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2008年02月18日

静電気について…Ⅱ

 先日、NHKの「ためしてガッテン」(2/13日放送)を見ていての話。ブログのカテゴリーも「ニット豆知識」というよりは、「ニットベストのお店」かな って思いながらこの記事を…。

 前回の「静電気について…」は、「お召しになる衣服の工夫で静電気の発生を少しでも抑えましょう」そんな趣旨で書込みをしたが、今回は少し積極的に「静電気の被害(?)を減らす」そんな取り組みを…。

 前述の「ためしてガッテン」(http://www3.nhk.or.jp/gatten/archive/2008q1/20080213.html)をご覧になった方は「静電気を取り除く糸」があることをご存知と思うが、この糸は簡単には手に入らないようだ。放送後、ステンレス精製会社、紡績、撚糸業者にあたってみたがすべて市販はしないとのこと。
 その後、工業大学の研究室がこの素材(ステンレス)を使って印刷機械の除電をしているとのこと、このあたりから入手できるかも…。

 近日中になんとか手に入れて編んでみるつもり !!
その節はモニターになって下さる方を募集して、結果は「静電気について…Ⅲ」に(そんな記事を書き込めればいいのですが…)


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2008年01月15日

添え糸編み、フローティング。

 
 家庭編み機、工業編み機には添え糸編み、又はフローティング(編み立ちの職人さんは、
(二重臼とも、くるみとも云いますが…)と云う技法があります。

 添え糸編みは機械編み独自の技法です。普通、違う種類の糸を一緒に編むと、糸どうしがよれて編めるのですが、添え糸編みをすると、糸がよれることなく、常にどちらかの糸を表面(表目)に出して編むことができます。

 具体的には色の違う2色の糸(AとB)を、表目にはA、裏目にはBを見せるように編む技法です。使い方によっては、地編み柄を強調して表現できます。

argyll_01.jpg

 上の写真は、当店のメンズ 地編みアーガイル柄にこの技法を施した編み地ですが、表目に茶のメランジ糸、裏目にベージュのメランジ糸を使用しています。

技法そのものは、編み針のベラの作用と糸口の高さ調節で編むことが出来ます。

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2007年06月13日

インターシャという編み込み柄


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 横編みニットの編み込み模様には、
「インターシャ」、「フェアアイル」、
又、前者に属さない「ゴム編み込み」があります。
 インターシャとは「寄せ木細工」が語源で、天竺編み、パール編み等の編み地の中に、
別の色の糸でモザイク模様のように文様をはめ込むような編み方のことです。


 編み地の裏に糸が渡らないと云う特徴があり、
編み込み柄としては、もっとも難しい技法で、工業用編機も特殊な機械を使います。

 代表的な模様は上の画像のようなアーガイル模様です。


8366431c.jpg
 フェアアイルは、スコットランド北部のフェア島(アイル)を発祥地とする幾何学的な横段模様を
特徴にしたセーターのことで、
 一般的にこの編み方をフェアアイルと云います。

 天竺編みの中に模様を編み込みますが、編み地の裏には糸が横に渡ります。


 通常、編み込み柄というとこの編み方が一般的ですが、難点は、裏に糸が渡るため着用の際に渡った糸を引っかけてしまうことがあります。

 そこで、工業用編機では裏に渡った糸を編んでしまう「ゴム編み込み」と云う手法を用いることがあります。

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